巨大地震の地殻変動

マグニチュード(M)9クラスの巨大地震の地殻変動を詳細にとらえたのは世界でも例がないといい、海保は「断層の位置や大きさ、ずれの量などを知るための重要な手がかりになる」として、11日に開催される政府の地震調査委員会でデータを報告する。

 海保は、地震観測のために全国16カ所の海底に海底基準局(高さ約1メートル、直径約80センチ)を設置。GPS衛星の電波計測と、船から音波を出して反響で距離を計測する方式を組み合わせて、海底の地殻変動を計測している。

 海保によると、3月28、29の両日に測量船を使って北米プレート上の水深約1100~1700メートルに設置された、震源付近にある3つの海底基準局から得られた地震前後の移動距離のデータを解析した。

 この結果、同11日に発生したM9・0の地震やその後の余震活動の影響で、震源のほぼ真上に位置する宮城県沖の基準点(宮城沖1)が、地震前の2月21日に観測したときと比べて東南東に約24メートル移動し、約3メートル隆起していたことが判明した。震源の約40キロ西側に位置する基準点(宮城沖2)では東南東に約15メートル移動し約60センチ沈降。福島沖の基準点でも東南東に約5メートル移動していた。

 海保によると、宮城県沖の海底では平成19年ごろから西北西に年間5~6センチ、福島沖では西に同約2センチそれぞれ移動しているのが確認されており、このころからひずみの蓄積が始まっていたとみられる。

 今回の地震は、海側にある太平洋プレートが東北地方の下側に沈み込むことでゆがみが生まれ、引きずり込まれた日本側のプレートが反動で跳ね上がって戻ることで発生したとされている。

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